情報実業は2020年に創業40周年を迎えました。私が入社した当時は創業5年目で従業員も20人に満たない頃でしたが取引先の東芝様よりオフィスコンピュータでの販売管理を中心としたシステム開発から展示会で発表する新しい技術を使用したデモプログラムの作成や、医療機器の画像解析システムなど幅広い分野のお仕事を任されておりました。今では当たり前となっているワープロや表計算、グラフ処理機能などをオフィスコンピュータで実現する基本ソフトの開発などにも携わりながら技術の進歩とともに今現在も歩んでおります。

システム開発では、いかにすればお客様の求める機能を実現できるか、また求められる以上の満足を与えられるかを考え、業務を理解することで本当に必要とされるものを作ることを心掛けてきました。その精神は今も従業員に受け継がれ自分がやるべき事は何かを常に考え行動する風土が根付いております。ともすれば真面目に対応しすぎ融通の利かないこともありますが、それもまた誠実に対応してるがゆえの事とお許しいただければ幸甚です。

私どもの財産は、蓄積された技術とその技術を使い新たなソリューションを実現していく従業員です。従業員が取引先の皆様に信頼して頂けるよう微力ながら教育、資格取得にも力を入れています。やがてはそこで得た技術や知識が本人の財産になることで自信もつき会社がよりいっそう強くなれると信じております。

先代がお客様からの信頼の元で30年堅実な経営をしてきたことで、ITバブル崩壊やリーマンショックを乗り切り、その後は堅実さを維持しつつシステム開発に付随する多種多様な業務にもチャレンジしてきました。これからも信頼できるパートナー企業と共により一層会社を発展させ豊かな社会の実現に貢献できるよう努めてまいります。

2012年のリーマンショックを機に今までとは異なる形での事業も展開できないかと地域情報サイト「まいぷれ立川」と介護福祉用具貸与・販売事業所「 JJけあサービス」の運営を開始しました。30年間立川で仕事をしていながら、“立川の事を知らなすぎる！” “立川に貢献していない！”との思いもあり始めた地域情報サイト運営は異業種の方々との交流も含め初めての経験ばかりで、多くの事を学ばさせて頂いています。また介護事業所のシステム開発や、介護認定に係る事業に長く携わった経験を活かし実際の介護事業所を運営することで、さらなる介護に関する知識を得ることができました。新しい事業運営での経験は今後本業であるシステム開発においても色々な意味で活かされると思います。

2020年春、まだ先の見えぬ新型コロナウイルス感染症による未曾有の危機も従業員一同協力し希望をもって乗り切ってまいります。

2020年4月12日
代表取締役社長　藤井　隆